うさぎとねこ〜セクマイカップルの日常〜 第9回


ふらびゅう沖縄をご覧の皆様、こんにちは。
【うさぎと猫〜セクマイカップルの日常〜】連載コラムを担当している安里ミムです。私は現在県内でタレント・ライターとして活動しながら自身がバイセクシュアルである事をカミングアウトし、LGBT当事者としてパートナーの「みーちゃん」と2人でYouTubeやLGBT講話など活動中です。
ふらびゅう沖縄では私のパートナー、Xジェンダーの「みーちゃん」との生活をお届けしています♪


2021年11月17日、私たちの記事が沖縄タイムス紙面に掲載されました!

本日は記事内でも取り上げて頂いた、ミム&みーちゃんの講話会でどんな事を伝えているのかちょこっとお届けしたいと思います。

初めて2人で教壇に立たせて頂いたのは2020年10月9日。
沖縄県立球陽高等学校にてSDGsの授業「LGBTについて知る」をテーマに、私たちが今までどう生きてきたかお話をさせてもらいました。

講話会前の1枚。2人とも緊張でガチガチです。笑
みんなの前に立ち、自分がどんな風に悩み、考え、選んできたのかを伝えるってこんなに緊張するんだなぁと感じました。
私が初めて好きになった女の子の話、幼少時代からカワイイお人形が欲しかったみーちゃん、それを親に伝えられなかった気持ち。

嬉しいことにこの日の講話をきっかけに、いろんな場所でお話をさせてもらう機会が増えました。
生徒からの質問に毎度驚くのですが、「人間以外でもLGBTってあるの?」「LGBTの方の離職率が多いことについてどう思いますか?」「友人からカミングアウトをされた時どうすればいいか」など、私たちも一緒に考える機会になったり、勉強になります。

2021年4月、はじめてみーちゃんとの活動が紙面に載りました。初めての講話会の時は終始手が震えて自分の話をするのでいっぱいいっぱいでしたが、あれから1年、いま人前に立ち伝える時に、大切にしている事があります。

「みんなに伝えたい事があります。
僕たちは優遇されたいとか、ひいきして欲しいとか、そんなつもりでお話してるわけではなくて、普段身近に居る人なんだよって事を知ってもらいたい。

男のからだなのにワンピースを着ている僕を見て¨気持ち悪い¨と思うかもしれない、それは僕は、否定しません。

もしかしたら僕も逆の立場ならそう思うかもしれない

たとえば、背の高い人を見て、僕はもしかしたら¨怖い¨と思うかもしれない。
運動ができない人を見て¨へたっぴだなぁ¨と思うかもしれない。

それを、そんな事を思ってはいけませんよと、考え方を強制しないといけませんよと無理矢理変えるものではないと思うから。
それは、そう感じてしまったのは、それはそれで否定しないです。

ただ、それを相手に【ぶつける事だけはしないで欲しい】

たとえば僕が、背の高い人を見て
『怖いな。なんであなた背が高いの?縮んだ方がいいよ!』
おかしいでしょ?

だから僕みたいな人を見て、¨ちょっと変な人だな¨ってもしかしたらそう思うかもしれない。

でもそれをね、言わないであげて欲しい。
学校とか、お友達の中にいたとしてもね。」

2人で活動をしている中でSNSでファッションや外見について心ない言葉を受けたり、実際私たちも傷ついた事があるからこそ大事に伝えている事です。

LGBTの枠に関係なく、自分が好きな自分でいられるように、悩んでいる誰かに「ひとりじゃないよ」とゆるっと心に寄り添える存在になれたら嬉しいな。
わたしたちはこれからも2人で進んでいきます!

■筆者information
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