沖縄オタク生活 Ver.ふらびゅう沖縄 第4回


【健兄視点】沖縄のオタク系イベントの歴史(中編)

こんにちわ!SOUNDSGOODの健兄です。
今日は前回の記事に引き続き、私視点での沖縄オタクイベント振り返りです!

2015年5月。
私はもうこの時期は、当時勤めていた仕事を辞めてフリーターになっていた。2015年1月まで勤めていた会社では、実は出世コースを歩んでいたけど、やりたいことだけやって生きていきたい!自分にはもっと助けなきゃいけないオタクがいる!的な大志を勝手に抱いてしまったので(前回参照)、その勢いで辞めちゃいました。

当時お世話になっていた部長や上司、同僚、部下たちには申し訳ない気持ちもあったが、もうこの頃から私は楽しいことや好きなことを仕事に繋げていく生活が始まっていく。

そんな中、自分のオタク活動の中で惹かれて、パフォーマンスの力があるメンバーで始まった活動が【ぽっぷ♡きゅ〜ん】だ。

【ぽっぷ♡きゅ〜ん】という名前は、立ち上げ前の企画段階で、牧港のマックで決まった。「ポップチューンみたいな言葉、可愛くていい響き」というところから発展した名前だ。
そしてこのグループは元より、ショッピングモールで子供たちが喜ぶプリキャアやキッズ向けアニメ、NHKの教育番組の曲を踊るグループとして立ち上がっている。メインの活動はお子様がいるファミリーを対象にしたグループだった。
そんな【ぽっぷ♡きゅ〜ん】のデビューライブが、5月5日こどもの日、イオン具志川店でのライブだった。本来の活動テーマとして絶好のデビュータイミングだった

プリキュアやアンパンマンなどの楽曲はもちろん、当時流行っていた妖怪ウォッチの「ようかい体操」を踊ったりしていた。デビューライブする直前までバタバタしていたので最初のライブは感慨深いものがあった。

このグループは、歌って踊るガールズメンバーの後ろで、パンダが2匹後ろで踊るスタイルとなっていて、ウチ1匹のパンダは私だった。パンダは中にいるとやはり暑いのだが、次のライブは太陽カンカンな日の野外ライブで大変だった。笑
でも2回目のライブが児童園に設置されたプロレスリング上でのパフォーマンスで、プロレス好きな僕としては最高の瞬間だった。

私は活動を通じて、幾つかの最高の瞬間に出会っていく。

【ぽっぷ♡きゅ〜ん】はおかげさまで結構イベントオファーをもらっていた。活動当初から毎月何かしらのイベントに出ていたし、ギャラを頂くイベントも少なくなかった。お仕事としての活動もある中で、ライブハウスでアニメが好きな大人向けの活動もどんどん増えていく。むしろそこがメインのイメージを持たれるくらいには多かった。
当時人気あったラブライブのμ’sの楽曲は結構やった。2015年8月からは私自身が、縁もあって未経験ながらLiveBARの店長を務めることになり、そこでライブすることも【ぽっぷ♡きゅ〜ん】は多かった。
暖かいお客様や対バンの皆さんに恵まれて、ライブ活動をコツコツこなしていく。うるま市で行われたニコニコ町会議でのストリートパフォーマンスは、運営からもう一度やってくれと頼まれるほど現場に人を集めた

そして2016年。僕が主催するアニマゲドンも第3回目を迎え、会場のMODSは立ち見でパンパン。300名超える集客と同時に現場としても多くの挑戦があり、最高のライブとなっていた。

第3回のアニマゲドンの映像は、かなり素晴らしいカメラマンさんたちのおかげで鮮明な映像が残っている。気になる方はぜひYouTubeで探してみてほしい。思い出深い回だ。

そして2016年6月。沖縄県ではこの当時、海洋博公園アニソンの日というイベントが行われていた。ドラゴンボールZの楽曲を歌う影山ヒロノブさんや、遠藤正明さんなど、JAM Projectのみなさんを中心とした演者さんが集まる豪華イベントで、そこに私のアニマゲドンがコラボするというありがたい機会があった。

その流れで【ぽっぷ♡きゅ〜ん】もこの大きな舞台でパフォーマンスし、最後はワンピースのウィーアーをキタダニヒロシさんと一緒に歌うという羨ましい体験をしていた。私は関係者席から見ていたがその光景に感動したのは今でも鮮明に覚えている。

このイベントは当時のアニマゲドン実行委員会、出演者協力のもと、いろいろ頑張ったつもりではあるが、やはり現場に少し迷惑かけたところがあり、反省部分は個人的に大きかった。実行委員や演者には伝えていないが、先方に頭を下げて、自分の力の弱さ、経験の無さを悔しがったことを覚えている。ただ、反省はあるものの、自分の取った判断を後悔はしていない。

その後、トラブルもあり、メンバーが1名辞めてしまった。この件に関しても、改めて語るのはここではないと思いつつ、違うやり方があったのではないか、もっと俺が冷静に相手に寄り添ってあげれれば今と状況は変わったのかもしれないという反省はある。いつかその子に会う機会があれば、自分のことは置いて、嫌な思いをさせてごめんと謝りたいと思っている。
その後、【ぽっぷ♡きゅ〜ん】は現存メンバーでコツコツライブを重ねていく。子供の日やクリスマス、バレンタインといったイベントには必ずと言っていいほどイベントに呼ばれていた。沖縄国際コスプレ祭というイベントにも毎回お世話になっている。

【ぽっぷ♡きゅ〜ん】の活動は2018年7月で活動が終了する。おそらく3年ちょっとで70〜80はイベントに出ていたと思う。今振り返ってもハードな日々だったし、メンバーはめちゃくちゃ頑張っていた。

ぽっぷきゅ〜んが始まった当初、女の子たちをまとめるという仕事が初めてだし、もちろんマネージャー的な仕事さえした事なく、めちゃくちゃ苦労した。正直何度も辞めたいと思ったし、心が折れかけたのだが、目の前のことに取り組み、期待してくれるお客さん、それでもついてきてくれるメンバーのためにやれることを必死でやった経験や技術は、今の仕事に活かされてなぁと思う。
【ぽっぷ♡きゅ〜ん】の活動は感謝でいっぱいだ。ありがとう。

私自身、【ぽっぷ♡きゅ〜ん】の活動と同時に、アニソンコピーバンド有頂天外のボーカルとして多くのライブをした。今回こちらの部分は端折るが、いくつか写真を載せさせていただきたい。もしかしたら見に来た方もいるかもしれない。有頂天外は有頂天外で全力投球してた思い出深いバンドだ。

アニマゲドンは2018年の4月が最後の開催となっているが、最後の開催では、おーきな祭という沖縄国際映画祭の連携イベントとして開催した。ありがたい。コツコツやっていくものである。
【ぽっぷ♡きゅ〜ん】のあみとちゃはレッドカーペットも歩いているプレミア感あるパフォーマーだ。

2018年まで仕事は浦添のLiveBAR店長が続いていたが、その年の蝉が鳴き始めた時期。私がSOUNDSGOODを経営する転機がやってくる。

この経緯とその後のSOUNDSGOOD経営から今に至るまでの話は、今回も長くなったので、また次回にしようと思います。長くなっててすみません。
また次回もご覧ください。絶対次回でこのシリーズは終わる・・・はず!!

■筆者information
【健兄・Twitter】@funnybunnyken
【店舗・Twitter】@soundsgood0915
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