『我那覇孝淳の【喜怒哀☆楽日】第6回


夏の盛りも過ぎて少しだけ秋の足音が聞こえてきましたが、まだまだ日差しは活発です。

沖縄の演劇シーンも活動的になりコロナ前の活気を取り戻しつつあります。

僕が知っている限り【国際児童・青少年演劇フェスティバル『りっかりっか・フェスタ』】が7月23日から31日まで行われ【短編演劇フェスティバル『劇琉王』】が8月13日と14日に開催されました。

さらには、僕より遥かに若い渡久地雅斗さん率いる【演撃Style-T企画】や新垣七奈さん率いる【演劇ユニット多々ら】がオーディションを試みて新たな動きをみせています。
(【演撃Style-T企画】は12月に【演劇ユニット多々ら】は11月に、それぞれ公演予定)

若手が頑張ってる!
オジサンも頑張らなければ!

てな事で今回のコラムゲストは古堅晋臣さんです (^ ^)

古堅さんは【芝居ユニット ukulelebowl】の主催者で、ウクレレとボーリングとビールと斉藤由貴と米米クラブとフレンズの愛が止まらないダンディな役者です。

とくに米国ドラマ【フレンズ】の事を語り出したら何時間でも喋り続けるフレンズマニアでもあります。

役者。
と書きましたが、古堅さんは自身の演劇ユニットでは脚本を書き演出も行うオールマイティな方。

シチュエーションコメディが得意で、男女の恋愛が絡んだお洒落でウィットに富んだ作品をいくつか世に出しています。

【芝居ユニット ukulele bowl】で上演した作品は《ようこそ!》《もう少しここで》《というわけで》《ぼくでよければ》《でていけ!》そして《さよなら》と、タイトルも気取らずにお洒落。

2021年に僕が主催した舞台【二人芝居〜嘘と虚構は紙一重〜】にも出演してもらいました。
その時は役者としてオファーしたのですが舞台照明の仕込みやフライヤーの作成など、裏方の仕事も手伝って頂きました。

舞台関係ならなんでも出来る頼れる兄貴です。

古堅さんにデザインしてもらった【二人芝居〜嘘と虚構は紙一重〜】のフライヤーがコチラ。

さらに、舞台【二人芝居】の副題【〜嘘と虚構は紙一重〜】を考えてくれたのも古堅さんでした。
古堅さんはコピーライティングまでやってのけます。

舞台美術もお手のものです。
2020年に上演した【ukulele bowl企画公演『りえちゃんとあそぼう』】では舞台となるお洒落な喫茶店の舞台セットを、ほぼ古堅さん一人で創り上げました。
古堅さんの演出はセットも凝るのが特徴の一つ。

僕と古堅さんの出会いは僕が入院をした時でした。
二十年ほど前、僕は精神的におかしくなり大量のカフェイン剤を飲んで病院に運ばれました。

その時、古堅さんがお見舞いに来たんです。

怖くないですか?

あ、すみません。先走りました。
何が怖いのかちゃんと説明しますね。

そのとき、僕と古堅さんの関係は面識だけがある関係。

たまに劇場でお目かけする程度で、お話をした事もない、そんな知人ですらない関係だったんです。

それが、入院して数日後、病室で目覚めたら何故か古堅さんが居たんです。
お見舞いに来てくれたんです。

怖くないですか?

そんな人、居ます?
よく知らない人のお見舞いに来るなんて。
それまで喋った事なんて、まったくないのに。

怖くないですか?

後年、あの日のことを古堅さんに尋ねると、古堅さんは「ふふふ」と笑って美味しそうに煙草の煙を吐くのです。

怖いです。

そんな古堅さんと僕は今、ある企画公演を計画中です。
古堅さんが脚本を、そして僕が十数年ぶりに役者として舞台に立つ。予定です。

他にも数人、出演していただく予定です。もちろん古堅さんも役者として出ます。

こんなご時世ですから、予定が予定のまま終わっちゃう可能性もありますが (^_^;)

おじさん達も頑張ります!

てな事で今月はこの辺で。
また、話を聞いてやって下さい (^^)

【オーディション情報】
 ●寄りみち公演/Twitter @tata_yorimichi
 ●演撃Style-T企画/Twitter @ESTK__

■筆者information
【Twitter】@koujunkoujun
【note】我那覇孝淳

【ラジオ「孝淳と享楽」】https://youtu.be/Dhx3ydLAzQ0

1日1本、約1200文字の短編小説のようなものを書いてます。 文章修行中。 稚拙ですが読んで頂くと嬉しいです。 Twitterもやってます。


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