アンコールに応えて再オープン
かつて糸満ローターリー近くに「万寿園」というラーメン屋さんがあった。味噌ラーメンや塩ラーメン、そしてニンニクの効いた餃子など糸満市民のみならず市外からもファンが多いラーメン屋さんである。
しかし、2021年4月に突如として閉店した。
そんな閉店から3年後の2024年9月8日、突如として糸満市場いとまーる内に「万寿園」が開店した。
店主の玉城米子さんは76歳。今回は地域に愛されるお店「万寿園」をご紹介する。


何といってもおすすめは先に述べた通り、味噌ラーメン、塩ラーメン、そしてニンニクの効いた餃子である。メニュー自体少ないように感じられるかもしれない。しかし、それなりの事情があるらしい。「実は地域の人たちのアンコールに応えて、再オープンしたんですよ」と話す米子さん。かつて米子さんは旦那さんとともに30年近く糸満ロータリー近くでラーメン屋「万寿園」を切り盛りしていた。しかし、旦那さんが他界するなど様々な事情もあり閉店。
そんな中、「万寿園」の閉店を知った糸満市民の人々が再度オープンを願い、様々な支援の下、気持ち新たに「糸満市場・いとまーる」内に「万寿園」が開店した。


取材当日は味噌ラーメンとニンニクの効いた餃子を注文した。
米子さんによれば味噌ラーメンは味噌を仕入れて独自に味付けを行っているという。実際に頂いた味噌ラーメンは塩分控えめで味噌スープと野菜が絡み合いとても食べやすい。

味噌ラーメンを頂いている最中、万寿園の塩ラーメンを頂いていたお客さんより「塩ラーメンもおいしいよ」との猛烈アピールを受け、別日で塩ラーメンも頂いた笑。
味噌ラーメンと同様に野菜がふんだんに使われた、塩分控えめであっさりとした味付けに、猛烈にアピールしてきたお客さんの気持ちがわかった。


メニュー表はかつて取材した「海猫商店」の眞志喜泉さんが作製。
まさに地域の人々に愛されるラーメン屋さんであり、「親子四世代がラーメンを食べにくる」と言われるのも納得である。
あなたもぜひ万寿園へお越しください。
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