SPECIAL
私の本気オススメ沖縄そば2021
とよみそば
豊見城市真玉橋
いつでも食べたいと思えるザ・ベーシックな味
沖縄そばを語る時「このスープが」「ソーキが」「麺はこれ」と、それぞれ好みを言うことが多い気がするが、私は「ここの沖縄そばは全部一番好き」と伝える。それが「とよみそば」だ。(もちろん好みというのがある)出会いは前店舗が同じ場所で開店した時だった。
美味しかった記憶を辿り再び訪れると、店名が今の「とよみそば」に変わっていた。迷いつつ入店し、あらためてその美味しさとコスパの良さに感動し、そこから気がつけば何年も通う店になっていた。沖縄そば食べたいなという気持ちと、「とよみそば」が食べたいなという気持ちが別になるほど、ここで食べないと納得できない思いが生まれてもいるのだ。
近年増えている観光向け店舗では、全部のせ+ジューシーまで頼むと、1000円をゆうに超える場所もある。その中でこの価格を守り全メニュージューシー付きとは太っ腹!オープン当時はワンコインメニューもあったそうで、原材料の価格高騰で仕方なくこの価格に値上げしたんだとか。店主にとってはこの価格でも許容範囲を越えていて心苦しいと話してくれた。
前店舗の閉店が決まった時は、常連も多くついており惜しむ声も聞かれた。当時のオーナーが知人で店を開ける際に味の研究も一緒に行っていた経緯もあり、現店主が同じ場所でそのまま店を継いだ。そこからスープも改良を重ね、評判の良い自家製麺を守り、今のスタイルにたどり着いた。
心にまで染み込むスープ、カツオ&塩の絶妙バランス
そんな沖縄そばの味は、ちょっとアッサリ過ぎない?と思う人もいるだろう。だからこそ噛む程に麺の味も歯ごたえもしっかり感じ、スープの奥深さも、肉の味付けもジワ〜っと響いてくる。「このシンプル味こそ沖縄そばなんだよ」と、県外から来た人にはぜひ食べてもらいたいと思っている。
「とよみそば」のスープは選べる2種類。アッサリとコッテリではなく、カツオ味と塩味で私は行くたび気分でほぼ交互に注文をする。塩味なんかは本気で毎日食べられると思っている味だ。
実はこの2つのスープ、材料は全く同じで素材の分量のみ違うと聞き、通い出し7年目にして驚いた。
何より毎回、拍手したくなる麺の量、他店の1.5倍はありそう!少食の女性や少し食べたい人向けに「お子様そば」が用意されているほど。大盛り系は味が雑になりそうなイメージもあるが、それをしっかり覆してくれている、魅力的な量と味のバランス。ゆえに常連ほとんどが地元の男性!しかし地元男性客が通うのは美味い店の指針になっているから説得力がある。
近年は「持ち帰り1食550円」も販売しており、全国発送にも対応しているそう。ぜひ近くで昼食をとる際に、一度訪れてみてはいかがだろうか?私とばったり会うかもしれない!(笑)
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