SPECIAL

夏に制覇する“氷山”
ぜんざい・かき氷 特集2021

鶴亀堂ぜんざい

読谷村座喜味

世界遺産の前で営業中!読谷でぜんざい食べるなら確実にココ

コチラも沖縄ぜんざいでは超有名店。おそらく中部でオススメは?と聞いた時に、半分以上の人が鶴亀堂と答える気がする。そんな古き良きが詰まった店を守るのは、オーナー喜友名さん。実は長年、読谷村横田自治会長を務める傍ら、鶴亀堂ぜんざいをやってきた。23年間、誰よりも早起きし6時間かけて豆が美味しいぜんざいになるように、語りかけながら煮込んできたそう。

そんな魂のこもった沖縄ぜんざいを包むのは、透明感すら感じる優しい氷。今回はその氷に美しい紫のベールをまとった「紅芋黒糖ぜんざい680円」通称『パープルダイナマイト』を紹介してくれた。撮影直後、名前のインパクトに負けない、旨さのインパクトに襲われた!

店の目の前には世界遺産の座喜味城跡、それゆえ訪れる観光客の多くは、歩き回った後にここで涼を取るのが通例となっている。まさに場所・知名度ともに世界遺産と肩を並べる沖縄ぜんざいだ。一時期は大変さゆえに大量生産出来る方法に切り替えたが「味が違う」との反応を受け、欲張らず原点に戻ろうと手間をかける道を選んだ。

小さな子どもが器を持ち上げ、最後の一滴まで器を振って飲み干す姿に感動し、こうやって食べてくれる姿を守り、常に美味しさを追求・進化しなくてはならないと、ショップカードにその子の姿を描き、今日まで進化を続けてきたのだとアツく語ってくれた。

CMだって手作り!アイデア満載!いつしか世界遺産より有名に

美味しさの秘密はなんといっても「水」と、当たり前ながら意外性のある言葉に納得。氷の透明感はもちろん、豆を煮込む時、大きな白玉餅を作る時、全ての場面で水は重要になる。澄んだ美味しい氷は室温でもジワッと形を変え始めるので、急いで氷山登頂を開始!紅芋パウダー+黒糖しょうがシロップは程よく甘さ控えめで、まさに最後の一滴まで食べやすい。

シンまで柔らかく煮込まれた豆は時間をかけることで煮崩れしていない。
スプーンの上で咲く花のように、紅芋パウダーが美しく氷を飾る。

シンプルな甘さが本当に程よい黒糖しょうがシロップ、そして途中トッピングのEMアイス紅芋味が溶け出しクリーミーな甘さがやってきて、ダイナマイト級の旨さが様々な変化をみせる。食べ出しから自然に流れる味変は、まさに四季の移り変わりで見られる城跡や山の景色のように鮮やかだ。他にも抹茶ぜんざいに使う抹茶は静岡の茶屋から取り寄せるなど、多くの部分でしっかりこだわりとコンセプトを感じた。

店内はレトロなグッズが勢揃いし当時を知る先輩も楽しめ、初めて見る子どもたちも興味津々。知らないお客さん同士で会話が生まれる場面もあるそう。そして読谷を中心に活躍するアーティストのCDやグッズ、ココを気に入って通う著名人のサインも並ぶ。
近年はぜんざいを食べに来たら、偶然に目の前が世界遺産だったので見て帰るという人もいる程、知名度は世界遺産を越えつつある。それはひとえに早朝から豆炊きをし、自主製作でCMを作るなど、アイデア満載に奮闘するオーナー喜友名さんと、それを支える笑顔いっぱいなスタッフさんの努力あってこそと思えた。

鶴亀堂ぜんざい

鶴亀堂ぜんざい

-ツルカメドウゼンザイ-

web

住 / 読谷村座喜味248-1

電 / 098-958-1353

営 / 11:00~17:00

休 / 水曜

駐 / 有り

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やきいも

車内カーナビを頼りに所在地の住所を入力し訪ねると周囲は緑に囲まれた中に「焼き芋」という幟(のぼり)が見える。その幟のそばには「名前の無い美味しいやきいもやさん」がある。

桜杏(那覇市)

「人々の健康のお手伝い」をしたいという小さな母娘が経営するお店の大きな思いは店内の商品からも感じる。