OKINAWA INFOMATION
昭和、平成のかつての時代色が残る場所
あおみどりの木(旧・神谷薬局)
執筆者:照屋武志
かつての街並みや芸術を味わう
時代の変化の中で唯一、昭和、平成のかつての時代色が残る場所である「あおみどりの木」は芸術・文化を中心に発信している店舗だ。
「かつての昔の風景を残していけたら」と話すのは、店長の當銘すみれさん。
店内に入ると「神谷薬局」のフレーズが数多く目に入る。
「神谷薬局」はすみれさんの祖父・朝恒さんが1952年に創業した薬局だ。
1993年に閉業。その後、貸店舗として活用されていたが、漏電など時代とともに建物に劣化が生じ、取り壊しの危機に。そんな中、かつて「神谷薬局」の一枚の写真を手にしたすみれさんはかつて祖父が経営していた「神谷薬局」があった建物のリノベーションすること決意。
元々、イラストレーターなどデザイン関係の仕事をしていたすみれさん。かつて人々の健康を支えていた「神谷薬局」は2020年9月に芸術・文化を発信する「あおみどりの木」として生まれ変わった。
店内はかつての「神谷薬局」の風景を残しながら、コーヒーやシークヮーサーソーダーなどを提供。古き建物の中にかつての日常では味わえない空間を体験できる。
また、すみれさん自身がデザインした可愛いTシャツや、取材時には繫多川にある木と漆の器を作る工房「あさと木漆工房」の作品も展示されていた。すみれさんは「あさと木漆工房に限らず、毎月様々なイベントを開催し様々な芸術作品や雑貨などを展示販売しているんですよ」と話す。デザイン関係の知人から紹介された「あさと木漆工房」の作品をみて「人々の生活を豊かにしてくれるもの」と感じ、展示販売に至ったという。
神谷薬局を営んでいたかつての時代の写真や古き建物から芸術文化、そしてかつて街並みの風景を味わえ、人々の感性を豊かにしてくれる「あおとみどりの木」にあなたもぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
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