DRIVE INFOMATION

南の島から

平和を願うヒマワリ満開

2022年7月

海と空を見渡すヒマワリ畑

7月に入り、新聞やテレビなど様々なメディアで話題になっている「ひまわり畑」。
糸満市の喜屋武岬近くだが、この絶景を求めて朝早くから撮影に来る人が途切れることはない。

撮影に行った7月2週目はちょうど満開。そろそろ枯れて来るので今月中には刈り取る予定だそうで、「何日までとは言えないけど、あと1週間か2週間、また様子を見て早まるかもしれない」と久米さんは話してくれた。

この畑を作った久米健一さんが、待ち合わせにと指定してくれた時間は朝9時。
日中には日が昇り花の向きが変わるため、実はこの時間が一番美しく全体を見渡せると教えてくれた。

お話の通り、ヒマワリたちは日のある空に向かい、一斉にうつむいていた顔を上げるかのように花を太陽に向けている。
その様子は正面から見るのはもちろん素敵だが、横や背後に回って眺めると迫力を感じる。

皆が並んだ後ろ姿は、ちょっぴり可愛らしく個性も感じて面白い。

冬には美味しい「美らキャロット」に!

ご近所さんだけでなく、那覇や遠方からも朝早く撮影に来ていた。親子で撮影会も良い〜!ラビュウくんも記念にパシャリ!
実はこの「ヒマワリ畑」には美しく見える工夫がされているのをご存知だろうか?久米さんいわく、花の高さを一定に保ち、実はあえて少し低めに育てて咲かせているのだそう。

そうすることで一方向から見渡せ、その先に海も見える。子どもたちも花と並んで写真が撮りやすく、大人なら花に顔を寄せることが楽な高さ。畑全体をスマホでパッと撮影するだけで、ひまわり畑と青空が画面半々になり誰でも簡単に良い写真が撮れる!
花の高さひとつでこんなに変わる印象、単純な事に思えるが大変難しく手間がかかっている。種を撒く間隔を絶妙に調整し、この高さで咲くように仕上げている「職人の技」と久米さんの思いやりである。

本来なら糸満名産ニンジンを育てているこの畑。ニンジンを休憩するこの時期、いつもならマメノキなど他植物を植え、ニンジンの肥料にするそう。
今回は同じ育てるならと、明るく平和を感じるヒマワリをウクライナへの思いも込めて植えたそうで、県内では他の畑や離島でも同様に、農作物を育てる間の時期にヒマワリや他の花を植えて、訪れる人を楽しませているんだとか。

今月ヒマワリを刈り取った後はニンジンが植えられ、冬には販売される予定。
県内スーパーや野菜市場で見かける「久米さん家のやさい」、久米健一さんと奥様ますみさんの作ったニンジン。今年はヒマワリの想いを継いでより美味しいニンジンになりそう!

INFOMATION

場/糸満市喜屋武岬に向かう道中
開花状況・道案内・注意事項は
Facebookで案内あり

現地で撮影する際の注意
◎畑の中には入らないないでください。
◎SNSに投稿する際は「#久米さん家のやさい」とハッシュタグを使用してください。
◎刈り取られている場合もあるためFacebookなどで状況を確認ください。

久米さん家のやさい(ヒマワリ畑)

住 / 糸満市喜屋武

NEW PICKUP


やきいも

車内カーナビを頼りに所在地の住所を入力し訪ねると周囲は緑に囲まれた中に「焼き芋」という幟(のぼり)が見える。その幟のそばには「名前の無い美味しいやきいもやさん」がある。

桜杏(那覇市)

「人々の健康のお手伝い」をしたいという小さな母娘が経営するお店の大きな思いは店内の商品からも感じる。