No name shop
やきいも
執筆者:照屋武志
糸満市真栄里
名前の無いやきいもやさん
車内カーナビを頼りに所在地の住所を入力し訪ねると周囲は緑に囲まれた中に「焼き芋」という幟(のぼり)が見える。その幟のそばには「名前の無い美味しいやきいもやさん」がある。
「やきいも」を運営するのは今年67歳になる宮里さんだ。
こちらの店舗名を訪ねると「名前はないさー」と話す笑。元々は土木業に携わっていたという宮里さん。紆余曲折を経て、農業を始め、3年前の2020年2月に現在の場所に「やきいもや」さんを始めたという。
元々土木業に携わっていた経歴から何と店舗は自ら溶接して建てたというものだから驚きである。店舗内にある窯も自家製。店舗が立っている場所の周囲には何もない。
那覇にある中央卸売市場から「紅はるか」や「シルクスイート」などの芋類を仕入れ、6時半から仕込んでいるという。
毎週水曜日と土曜日が営業日。9時半くらいから販売を始め売り切れ次第販売終了というものだから焼きいもファンにとっては超穴場スポットだろう。FacebookやインスタグラムなどSNSといった宣伝などもしないで多い時で120kg販売するのだから驚きである。グラムごとの販売となっており紙袋に4本から5本ほどに焼き芋が入っており1000円で販売されている。
従業員として働く小野さんもまた「やきいも」の魅力に惹かれた1人である。「実は私も「やきいもや」の常連客だった」と話す小野さん。いつの間にか従業員として働くようになったという。店内はパイプ椅子が2〜3脚あり、お客さんとの世間話で盛り上がる。
FacebookやインスタグラムなどSNSによって商品など情報などを発信する時代とは裏腹に、ここの「やきいも」やさんは懐かしい雰囲気を醸し出している。そして、巷で「優しいやきいもおじさん」といわれる宮里さんや笑顔が素敵な小野さんの人柄もまたやきいもファンを引き寄せているといってもよい。
NEW PICKUP
今回は冷たい和スイーツ「まるたまサンド」が売りの「Yebisu Taman(エビスタマン)」のご紹介。
「まるたまサンド」には北海道あずきを丁寧に炊き上げた「あんこクリーム」、糸満産の紅芋を用いた紅芋あんにホイップクリームを添えた「べにいもクリーム」、そして、あんこクリーム、紅芋クリームの両方が楽しめる「べにいもあんこクリーム」の3種類がある。
糸満市に「地域愛」を感じさせるホットドッグ屋さんがある。それが『ITOMAN DOG(糸満ドック)』だ。今年(2024年)4月23日にオープンしたばかり。糸満市のメインストリートともいうべき「糸満ロータリー」近く店舗を構えている。