ギタリストJINのプログレ/POPS音楽団(談) vol.2


どうも、ギタリストJINです。
まだまだ僕らの(エンタメの)世界に影響を及ぼし続けてるコロナウィルス蔓延の世の中ですが、これを読んでくれてる皆さんは元気に過ごせてますか?
僕はもうね〜、ピンピンしてますよ(笑)。誰かと会って飲みに行ったり出来ない現状なんで(この記事を書いてる時点で沖縄は緊急事態宣言中)、まぁ〜ミュージシャンなんて酒ばっかり飲んでるイメージ持ってる人いると思うけど、僕意外とそうじゃないんですよ。家では飲まないというか、人と会わないと中々飲まない性格なんす。はい。

さて、第2回は何を話そうか悩んでいたんですが。僕のギターサウンドにおけるモットーはROCKギターなんだけど、POPSに対してのROCKギターって実は結構キワドい。というのも、POPSでの楽曲の書き方って割と時代が回るというか、流行りが周期的に回ってくるところがあって、もう特に令和になってからは古いも新しいもあまり無い。聴く人にとって良いか悪いかだけなんだよね。ところが、ROCKサウンドの要となるエレキギターの「ディストーション」や「ファズ」や「オーヴァードライヴ」に代表される「歪み」サウンドには、実は確実に「古い」が存在するんだよね。それと平行して、そのROCKギターの奏でるフレーズにも、「古い」は存在するのですよ。なので仮にこの2つの「古い」がたまたま同居しちゃって、POPS的な楽曲のレコーディングに収めちゃうとその楽曲は「古い」と評価されがちになってしまう。鍵盤関係(シンセサイザー)も80〜90年代でかなりサウンド的に進化してPOPSというジャンルに大きく関わっているから、エレキギターだけでなくシンセにもあり得る話なんだけど、ね。その他(ドラムやベース、パーカッションなど)の楽器はそこまで時代で変わらないんですよ、音自体が。変わったとすればそれはマイクの性能や、マイキングするエンジニアさん達の技術が変わってきたのが(それらの楽器には)デカい。

ひとつ誤解がないように伝えておくけど、「古き良き音楽」があるのは理解していて、僕も60〜70年代ブリティッシュロックは大好きなんで、全然古いのは悪くない。ROCKな楽曲においては、だけどね。

まぁ、という事で何が言いたいかというとね、POPSにおいて、下手をするとROCKギターサウンドってのは楽曲のセンスの良さやダサさを大きく左右してしまうって事なんで、メロディ・尺・鍵盤関係のある程度のアレンジなどが決まってきてから、じゃあこの雰囲気の曲に対してどういうギターを付けていこうか?どんな音色でどんなフレーズがこの曲を活かす?ってな感じで後から考えていく方が安全で、僕は割とそうしてきたわけ。実際、仮歌・ベースドラム鍵盤アレンジまで済んでる音源に「これにギターアレンジお願いしたいんですけど」ってお仕事は多い。今の時代、割と小さな鍵盤とPC1台である程度音楽を作れてしまうので、それである程度他人に聴かせられるまでのレベルに仕上げて、でもやっぱりあとひと押し足りないよな〜、って時にアコギも含めギターの出番!って流れが結構多くなってる気がする。

ここまでPOPSにおけるギターをアレンジする際に大きく気をつけた方が良いお話をしたんだけど、理解出来たかな…?60年代くらいから考えると、エレキギターの歪みサウンドは3〜4段階くらいで変化してきてるし、フレーズにも時代がある。特に70〜90年代のROCKには。なので、しっかり楽曲の方向性や雰囲気を作ったり感じ取ったりした上でギターアレンジを吟味していかないと、(ギタリストの)わがままだけで弾いてしまったら最後、えげつないくらいダサい音楽が生まれてしまう可能性があるぞ、ってこと。ま、とんでもない確率で「神の一手」の様なハイセンスなアレンジになる可能性も…あるかも、だけどね。

そもそもギタリストなんて、「わがまま」が売りなんですよ(笑)。

■筆者information
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