東京で極めた独特なかき氷、沖縄の海と果物で彩る
東京でスタートしたかき氷の道は、そのアイデアと見た目で一躍有名となり13年。技とノウハウを持ってくるだけでなく、店主自らが移住し、次は沖縄を舞台に新たなかき氷道を極め続けている。太陽の光が差し込む砂辺海岸沿い、南国フルーツと旬素材がふんだんに使われたかき氷を求めて、平日昼でも老若男女が訪れる。
北谷観覧車の下で数年営業し、手応えを感じた後に満を持して現在の場所へ。ここに来てからはグンと地元客が増え、リピーターがとても多いそう。その秘密は美味しさやロケーションはもちろんだが、いわゆる店主の気まぐれで展開される日替わり&お試しメニューにあった。
お試しサイズは500円とリーズナブルだが、元がとても大きいので1人分は十分にある。気まぐれには旬の食材や、本当に試しに作ってみたという面白い組み合わせも多く、次は何?と期待して定期で訪れるリピーターも。そもそもメニューが多いので、私のように優柔不断な人には嬉しい悩みが発生し、通って食べることになるのだ。
カラフルに並ぶ氷山にはどれもストーリーがあり、素材の味を活かすソース作りを大切に、ワクワクする見た目・スタイルでの提供が心がけられている。フルーツの大半は種類が豊富な八重瀬から仕入れ、シークワーサーは名護の勝山から取り寄せるなど、産地もしっかり見極めており、流行りに左右されず長年かき氷を極めてきた店主のこだわりを感じる事ができる。
これぞプロの技。かき氷を極めた傑作に「情熱」あり
この日も撮影用にイチオシをうかがうが「全部自信作だから…」と言われる。情熱をかけて研究し極めているからこそ、それもそうだと納得。じっくり悩んだ後、あえてこだわりを聞いたフルーツではなく、今回の氷山特集で出てこなかったココアな味わい「ティラミス700円」をリクエスト。これがもう大当たり!さっそく白と茶色のコントラストが美しい氷山へ登頂開始!
これは男性にもオススメ!ミルクの甘さとビターなココアは冬にも似合うかき氷だなとプロの技を感じた。そして各テーブルにはストロー完備!器を持ち上げなくてもしっかり最後まで飲み干せる。多くの店では食べ終わる頃には空調が寒く感じ、急いで退店する傾向があるそう。最後まで味わうことに専念して欲しいと、店内はクーラーをかけず自然の風が涼しく通る造り。かき氷プロの情熱はサービス精神にもしっかりと見られた。
大きなかき氷、最後まで快適に食べられ心地よく登頂終了。夏の終わり、かき氷って夏だけのものじゃないなと再確認することが出来た。平日昼にもかかわらず、注文は止まることなく、次々と新たな氷山が運ばれていく。どれもカラフルでそのまま部屋に飾っておきたい可愛さ。パフェやドリンクなどのメニューも有り、店主の研究は日々続いているので、ぜひ海への散歩ついでに、アナタもヒエヒエの情熱かき氷を味わいに行ってみてはいかがだろうか。

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住 / 北谷町宮城1-722 1F 電 / 098-988-5688 営 / 11:00〜21:00 休 / 不定休 駐 / 近くに有り |
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